
当地・多可町を含め、近隣で古民家を探しているという神戸のカップルが8月下旬に当宿をご利用下さいました。
今回その方から一ヶ月も経たないうちに再び予約が入ったので、女将(連れ合い)と『ひょっとしたら気に入った物件が見つかったのかも知れないね』などとお見えになる前に話していました。
到着されチェックインの際にお話を伺ったところ、なんと! 番頭(私)が庭木の剪定や掃除をしたこともあるすぐそばの空き家を購入することになったとのこと。驚きました。
その家は最近まで御婦人が一人で生活されていたのですが、娘さんのいる北陸に移ることとなって売りに出ていたのでした。元々は茅葺きのどっしりした日本家屋で、今は鋼板の落ち着いた屋根になり、立派な門柱と広くて洒落ていて、落ち着いた前庭が魅力の物件です。
数年前に水周りはリフォームされているので何不自由なく使い始められるはず。母屋のサイドにある建物が若干傷んでいて手入れが必要なようですが、そこはDIYで直してみたいと、女性の方が意欲満々でした。
幸い当宿にはお知り合いから頂いた、昔職人さんが使っていた大工道具や、電動工具などほぼ揃っているので是非活用してほしいと思っています。手の入れ方によっては面白い使い方ができるかも知れません。
農地もあるため野業委員会での議論や現地確認なども必要となり、若干時間を要するようですが、何事にも前向きなお二人なので、売買成立後の先行きがとても楽しみです。そして私達も少しでもお役に立てればと今からワクワクしています。
空き家に再び人の営みが戻れば、建物も私たちの地域もさらに活気づくに違いありません。
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