
私(番頭)がまだ小さかった頃に住んでいた家の敷地には梨の木がありました。野生っぽい梨で、甘味はさほど無く、ただおやつ代わりや面白半分に食べていた記憶があります。
以前から書いているように、当宿の勝手口そばにも年季の入った梨の木があり、今年は沢山の実を付けました。
先日、知り合いの方が見えた際、この梨を見せたら種類は長十郎で、梨は厄除けの意味があるとおっしゃいました。
調べたところその通りで、白い花を付けるため東日本では縁起が良くないと嫌われるそうですが、逆に西日本では『鬼門無し』の厄除けとして鬼門の方角に植えられることもあるとのことでした。確かに植わっているのは鬼門とされる北側の勝手口横。何年前かは全く分かりませんが、そんな思いを込めて植えられたのかもしれません。
相当数摘果しましたが、まだまだふんだんに残っています。大きく育てる為にはさらに数を減らすほうがいいのでしょうが、ここまで大きくなると一つ一つがいとおしくて、もうこれ以上は落とせません。
幾つかは袋掛けもしてみようと思っています。甘味が出てくればカメムシの被害も想定されますが、最終的にどれくらいの大きさになるのか、どんな味がするのか非常に楽しみです。
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