
番頭(私)が子供の頃、オヤツ代わりに食べた柿で強く記憶に残っているものがあります。それと同じものが、最近入手した自宅そばの土地に植わっていました。
誰かが苗木を持ってきて植えたのか、それとも鳥や野生動物が落としていったのかは全く不明です。
特徴は、至極甘いのですが小ぶりで種が多いこと。以前遊びに来た知り合いや、台湾からの民宿のお客様も、その甘さに驚いていました。
何と言う品種なのかずっと気になっていたので、何十年ぶりかに食べたのを機に調べてみました。特徴からするとどうやら日本最古の甘柿『禅寺丸』ではないかと思っています。
ピンポン球くらいの大きさ、大きくなってもせいぜいニワトリの卵程度。とても甘く、種が出来ると渋みが抜け果肉にタンニンが固まって黒い斑点(ゴマ)が現れる不完全甘柿に分類されます。このゴマ(私達は子供の頃、これを砂糖と呼んでいました)がビッシリあるのが特に甘いのです。
他の果実同様、今年はこの小ぶりの柿も豊作で、枝も折れんばかりに実っています。
小さい為に皮を剥き難く、そのくせ種ばかり多いので敬遠されがちですが、驚くほど甘いカワイイ柿です。
寒くなるほどに甘みが増し、果肉も柔らかくなるので、しばらく愉しませてもらいます。
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