
当宿から車で15分くらいの所に棚田があります。昔の人が傾斜地に丁寧に丁寧に石を積み上げてつくった小規模な田んぼの集まり。その地区では棚田のオーナー制度がありました。外部の人がオーナーになって、田んぼの持ち主や地元の人と田植えをしたり稲刈りをしながら交流し、集落の活性化を図ろうとするものでした。
運営サイドの高齢化や人手不足なのか、そのオーナー制度も数年前に終わったようです。
湿度が高く蒸し暑い一昨日の夕刻にお見えになったのは、以前、その棚田オーナーをされていたという方を含めた三世代のご家族でした。
夕食は但馬牛のすき焼き。肉も多めにご注文いただきました。ご飯はいつもの地元産コシヒカリです。みんなの愛情と情熱を込めて育てられた棚田のお米も美味しかったでしょうが、当地の米も農薬使用を極力抑えた、農家自慢の作品です。
朝食では、盛んに採れ始めた自家菜園の野菜もお出ししました。
親孝行を兼ねて避暑に見えたと思うのですが、申し訳ないことにソヨとも風が吹かず、ご満足いただけなかったかも知れません。それでも「いま自宅に戻りました。」とわざわざお電話まで下さいました。
春と秋がすっかり短くなった近年ですが、是非また過ごしやすい季節にお越しいただきたいものです。
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