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トライク旅

始動したトライクに驚く女将
始動したトライクに驚く女将

 今回お泊り下さったお客様は『トライク』と呼ばれる3輪自動車で、10日間ほどの日程で北海道からご旅行中の方でした。

 このトライク、排気量は普通乗用車並み、装備を含めた価格は高級乗用車並みとのことで、到着直後にご無理を言って玄関前で写真を撮らせていただきました。

 前泊地は北陸・福井県の漁師の宿だったので、次は農園の宿でと当宿を選んで下さったようです。

 

 すぐにお風呂でユックリと汗を流していただき、夕食の「野菜のグリルと但馬牛焼肉」で晩酌をされました。ご飯を食べると眠くなってしまうので、普段はお米は召し上がらないそうですが、今回は是非当地自慢の産地米を賞味いただきたいと少しお出ししました。

 

 食事の後、お呼びいただいたので女将と二人ダイニングスペースにお邪魔して色々なお話をしました。

 半農半漁の土地で、親の手伝いをしながら育ち野球に没頭したこと、社会人になって重要な仕事を任されながらも好きな野球を続けたこと、勤務先の事情で転職せざるを得なくなり最終的には自分で会社を創って今に至ることなど。

 そして今はその会社を最終形にするとともに、新たに入手した土地でユンボを使って山を切り拓きながら、地元材のログハウスを建て、ガーデニングをし、自然農法で野菜や山菜をつくるという目標に向かって毎日を過ごしていることなど。

 

 ドラマ『北の国から』に感動して、主人公の名前を息子に命名するほど北海道に憧れていた番頭(わたし)と女将(連れ合い)にとっては、ワクワクするお話ばかりでした。

 お歳は私達より少し下、まだまだ時間はタップリとあります。思い描いた計画を、奥様のアイデアも採り入れながら一つ一つ実現されるのだろうなと、ちょっと羨ましくなりました。

 私達もさらに工夫もしながら、皆さんに可愛がっていただける宿を目指したいと思った食後の3時間でした。