少し近所を散歩してから、同じ町内で開催される"ふれあい祭り"に行ってみると出発されたのは、淡路からお越しで1歳から3歳までの子供さんを二人づつお連れの二組のご夫婦でした。
ご到着後、とりあえず荷物を寝室のある二階に置いていただき、一階の口の間でお茶をお出ししましたが、開放感があったのか、子供さんたちは口の間と座敷をグルグルと追っかけっこしながら走り回っておられました。
子供たちの興味を惹くような壺や花瓶を上にあげたり隠してもいいでしょうかとお尋ねがあり、慌てて手の届かないところに片付けました。
日本家屋や書院造りを感じていただきたいと置いているものが、場合によってはお客様の気がかりになるということを再認識しました。
これからは小さな子供連れのお客様、ペット同伴のお客様、大人だけのお客様といった、人数や年齢構成を念頭に置いた『しつらえ』を心がけようと考えています。率直に言っていただき勉強になりました。
夕食は、番頭が自宅裏で栽培している原木シイタケも入ったキノコいっぱいの長寿鍋、朝食はだし巻き卵と目玉焼きの二種オーダーを頂きました。
言うまでもなくキノコを除く野菜はすべて自家栽培です。すべて美味しいとおっしゃっていただき、キレイにゆっくりと召し上がって頂きました。
特に、外食の際は濃い味を嫌がって余り食べない子供さんが、野菜をたっぷりと食べたとお聞きしたのは嬉しい限りです。
子供さんを念頭に、女将(連れ合い)が薄味に仕立てたのもありますが、やはり有機栽培、無農薬の露地栽培であるところが大きいと再認識しました。
同じ条件で育てた枝豆(丹波黒大豆)や、これも自宅の庭で熟れた最盛期の甘柿もデザートとして楽しんでいただきました。
当地のもの、そして滋味豊かな時期のもの。これをお出しして喜んでいただくのは願ってもないことです。
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